【みなと新聞】北海道秋サケ漁 高値発進
雌3~4割高の1000円超沿岸資源も科学的管理徹底

2020.9.07

 【札幌】北海道の秋サケ漁は8月30日、えりも以東海区を皮切りに新シーズン入り。他海区も順次、漁期入りし、今週のオホーツク海区の解禁で全海区が出そろう。序盤の漁模様は前年同期を上回る展開だが、浜値は雌で3~4割高、雄で1~2割高と強含みだ。

■量3割増ペース 生鮮需要けん引

 道漁連の水揚げ日報によると、5日現在の累計漁獲量は前年同期比33%増の1190トン。日曜休漁を挟んだ7日は概算で600トン程度を上積み、累計で1800トン程度。前年同期の3割前後増のペースを維持する。

 一方、浜値は高値発進となった。イクラ向けの指標となる雌B品は先週後半にかけて、道東の標津でキロ1500~1200円中心。太平洋側で同1100~1000円と、前年同期比3~4割高。雄は銀毛の良品で同500円台後半から400円中心と同2割高で推移した。

北海道秋サケ高値発信

 産地関係者によると、昨年同様に生スジコや生フィレーの生鮮需要の引き合いが強い。今年もサンマが不漁のため、量販店では秋サケの扱いに傾注せざるを得ず、漁解禁前の8月の混獲物から高値を誘引。また道産イクラは昨年産在庫が払底しての漁期入りとなったことも背景にある。

 今期の来遊予測は前年実績比13%増の1990万尾だが、依然として低迷期には変わらず。買い付けサイドでは“コロナ禍”で販売見通しが不透明にもかかわらず、序盤からの高値発信を警戒する声も聞かれる。

[みなと新聞2020年9月7日18時20分配信]
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