みなと新聞

【みなと新聞】集中力や知的作業効率上がる 鈴廣が学会発表 すり身由来タンパク摂取で

2026.04.10

 【神奈川】大手ねりメーカーの鈴廣かまぼこ(神奈川県小田原市、鈴木智博社長)はこのほど、ヒトがすり身由来の魚肉タンパク質を摂取することで、集中力や知的作業効率が向上することを確認した。3月27日に東京都港区であった日本水産学会春季大会で発表した。同社は「今回の研究ですり身由来魚肉タンパク質の新たな可能性が示された。魚肉ねり製品が生活の質(QOL)の向上を目的とした社会実装に適する素材であることを示唆しており、今後の応用展開が期待される」と意欲をみせる。

生活の質向上へ新たな可能性

 これまで同社の魚肉たんぱく研究所では、魚肉タンパク質の健康機能に着目し、血圧上昇抑制作用やアスリートのパフォーマンス向上などの研究成果を発表してきた。特に魚肉ペプチドは抗酸化活性の高いジペプチドが含有されており、ヒト臨床試験において抗疲労効果が認められている。

 身体的な疲労以外に、脳疲労も酸化ストレスによって引き起こされることが知られているため、同社は抗酸化活性の高い素材で脳疲労を軽減することで、集中力が高まるのではないかと仮説を立てて、今回の試験に臨んだ。

 19~29歳の健常な男女19人を対象とし、魚タンパク質源として魚肉ペプチド、または同カロリーのプラセボ(デキストリン)を経口摂取し、経時的に各指標の変化を比較した。主観的な体感はVAS(ビジュアル・アナログ・スケール)法で数値化し、知的作業効率は内田クレペリン検査用紙を用いた2つの数字の連続加算による処理数、正答率を指標とした。

 結果として、魚肉ペプチドの摂取によって集中力、知的作業効率が有意に向上。魚肉ペプチド摂取60分後において、プラセボ摂取時と比較して有意に主観的な集中力が高まり、疲労感が低減した。知的作業量は魚肉ペプチド摂取45分後以降において摂取前の値よりも有意に増加。魚肉ペプチド摂取45分、および105分後の知的作業量および正答率は、プラセボ摂取時より有意に高い値を示した。

 「以上の結果から、魚肉ペプチド摂取により、計算能力などの知的作業効率が高まることが示唆された。魚肉ペプチド中に含まれる抗酸化活性の高い成分が脳疲労を軽減し、パフォーマンスの維持・向上に寄与している可能性が考えられる」(同社)

受験や試合前の活用期待高く

 同社によると、魚肉ペプチドはかまぼこの原料と同じ魚のすり身を酵素で分解するというシンプルな製法で作られる。ペプチドとはタンパク質が分解されてできるもので、アミノ酸がいくつかつながった状態のこと。分解が進んでいるため、通常の食事からタンパク質を摂取するより、アミノ酸を素早く、効率的に体内へ取り込めることが特長。近年の研究では運動後の疲労回復を助ける効果も認められ、日常の健康維持やアクティブなライフスタイルを支える成分として注目されている。さらに今回の研究結果からは集中力や知的作業効率向上が示唆され、受験期や試合前の活用にも期待が高まっていると同社は強調する。

 なお、今回の試験は「鈴廣ヒト臨床試験倫理審査委員会」の承認を得て、ランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー比較試験を行った。

[みなと新聞2026年4月8日17時50分配信]
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/

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