みなと新聞

【みなと新聞】魚探すなら北部九州の巻網 夏はマアジ・ブリが豊富『北部九州巻網青物特集』

2026.06.22

 全国各地で主要魚種の不漁や水揚げ変動が続く中、安定して魚を確保したいと考える量販店や加工業者、市場関係者は少なくない。「売りたいのに魚がない」「加工したいのに原料が集まらない」。そんな悩みを抱える関係者に注目してほしいのが福岡、佐賀、長崎を中心とする北部九州の巻網漁業だ。大中型巻網を主体とした船団が操業し、今春もマアジやブリを中心に順調な水揚げが続いている。北部九州は国内有数の青物供給基地としての北部九州巻網の供給力と商品価値に今、注目が集まっている。

全国に送り出す青物供給基地

 北部九州の巻網漁業は東シナ海や五島沖を主漁場に、サバ、アジ、ブリなどを漁獲する国内有数の青物供給基地として知られる。特にマサバは同地区を代表する魚種で、加工原料や輸出向け、養殖用餌料まで幅広い用途を持つ。

 近年はアジの水揚げが安定している。鮮魚販売はもとより、フライ原料や加工向け需要も堅調で、量販店や加工業者にとって重要な商材に位置づけられる。また、ブリは春先を中心にまとまった漁獲があり、鮮魚や加工向けとして需要を集める。

 全国では多くの魚種で漁獲減少や不安定な水揚げが続く一方、北部九州では比較的安定した供給力を維持している。盛漁期には大量水揚げに対して、漁港の対応が課題となる場面もあるが、それだけ豊富な魚が集まる産地であることの裏返しと言える。

 魚種ごとに漁期が異なるため、サバ、アジ、ブリと季節に応じた商材提案が可能なことも強みだ。量販店や加工業者にとって、まとまった数量を確保しやすい産地として北部九州の存在感は高まっている。

冷蔵冷凍・加工で流通支える

 北部九州の巻網魚流通を支えるのが、福岡、佐賀、長崎の各市場が整備してきた荷さばき機能や衛生管理体制だ。巻網魚の大量水揚げに対応しながら、全国への安定供給を支える重要なインフラとなっている。

 福岡鮮魚市場は九州最大級の消費地市場として機能し、北部九州各地から集まる青物の分荷拠点となっている。量販店や外食、加工業者向け流通を支える広域集散機能を担う。

 佐賀県の唐津魚市場は東シナ海北部を主漁場とする巻網漁業の主要水揚げ拠点の一つ。サバやアジを中心に取り扱い、選別や出荷を通じて全国流通を支えている。

 長崎県の松浦魚市場は国内有数の巻網漁獲物取扱量を誇る産地市場だ。高度衛生管理型荷さばき施設を整備し、大量水揚げに対応できる体制を構築している。

 長崎市地方卸売市場はブリ加工機能の集積地として存在感を発揮する。春先に水揚げされる天然ブリの加工や冷凍製造に対応し、輸出向け需要に応えている。

 産地市場と消費地市場、さらに加工機能が連携することで、北部九州の巻網魚は全国各地に安定供給されている。

[みなと新聞2026年6月19日17時50分配信]
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/

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