今年で24回目を迎える国内最大級の水産見本市「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」が24~26日、東京ビッグサイト(東京都江東区)である。今回は前回比約1・5倍となる550者930小間(前回は約380者600小間)の出展を見込む。主催の大日本水産会(白須敏朗会長)が3日、東京都内で会見し、内海和彦専務理事は「来場者数は2万人を目標に掲げたい」とした。
スペインなど初ブース
シーフードショー事務局によると、海外からの出展は前回比7カ国・地域増の計18カ国・地域を予定。スペイン、エクアドル、アイスランドの3カ国が初出展だ。
国内では41都道府県から出展があり、宮城県や富山県、松浦市(長崎県)など11の県と市がパビリオンで参加する。大手商社では新型コロナウイルス感染症の影響で前回出展しなかったマルハニチロや日本水産が今回出展する。
今後拡大が見込まれるサーモンは海外から多数出展。近年増加する陸上養殖関連では、都市型の陸上養殖システムや藻類の培養装置を付設した二枚貝の陸上養殖システムなどの紹介も。情報通信技術(ICT)を用いた漁場予測や資源管理の展示もある。
同時開催セミナーも充実し、水産研究・教育機構による水産研究125周年記念講演会や水産養殖管理協議会(ASC)によるASC認証のセミナーなど過去最多となる36セッションを予定する。
開会式はモニターでの上映ではなく、通常形式で2年ぶりに実施する方針。子どもに水産業に関心を持ってもらおうと、親子200組400人を招待し、おさかな学習会も実施する予定だ。
会場面積1・6倍に
今回も前回に引き続き入り口での消毒や検温をはじめ新型コロナ対策を講じる。QRコードによる入場者の管理は前回同様に実施するが、現時点では入場者数の上限は設けない方針とした。出展者も増えるため前回の南展示棟ではなく東展示棟4、5ホールで実施し、会場面積は前回比6割増の約1万6000平方メートル。試食の提供は小皿で提供するなど「個食」とし、通路の幅も広くして感染対策に努める。
[みなと新聞2022年8月4日18時20分配信]
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