みなと新聞

【みなと新聞】モウイ、AI給餌システム紹介 東京都GXイベント 来場者から関心

2024.10.23

 世界最大のサーモン企業のモウイ(ノルウェー)の日本法人、モウイジャパン(東京都中央区、チャールズ・シン・チ・ウー社長)は東京都主催のグリーントランスフォーメーション(GX)を周知する初のイベント「TOKYO GXアクション・ビギニング」に出展し、同社の最新の養殖技術など持続可能な事業を紹介した。イベントは13、14日に東京・有楽町の東京国際フォーラムであり、約1万人(事務局発表)が来場した。

 モウイジャパンは同イベントの「FOOD」カテゴリーとして出展。ブースではモウイが世界で最もサステナブルな養殖企業としての取り組みをパネル展示し、動画で人工知能(AI)を活用した自動給餌システム「Tidal」を紹介した。モウイはグーグルグループのX社とスマートファーミングプロジェクトを進めている。モウイの養殖いけす内のカメラでAIがサーモンの各個体を識別し、成育状況を分析しながら給餌する実際の映像を流すと、子ども連れから研究職の来場者まで興味深く見入っていた。

 来場者からは「このイベントで一番興奮した技術だ。ここまで水産業が進んでいるとは想像もしていなかった」「モウイサーモンのおいしさは知っていたが、サステナブルと知りもっと食べたくなった」「ノルウェーが水産業に本気で取り組んでいることが伝わった」と声が上がった。

 地下広場ではキッチンカーが出展し、モウイの最高血統「モウイピュアサーモン」の寿司を2カン300円(税込み、以下同)で販売し、2日間とも完売した。他にDr.Foods(岩手県花巻市)が代替世界最大珍味(400円)として植物由来原料で作ったビーガンのフォアグラ、キャビア、トリュフバターや、ネクストミーツ(北海道ニセコ町)が代替肉BBQ(500円)を販売した。

 東京都は2030年までに温室効果ガス半減のカーボンハーフ、50年までに温室効果ガスゼロのカーボンニュートラルの実現を掲げ、GXの取り組みを進める。

[みなと新聞2024年10月21日18時10分配信]
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/

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