ヤンマーホールディングス(ヤンマーHD、大阪市)と尾鷲物産(三重県尾鷲市)、回転寿司スシローを傘下に持つFOOD&LIFE COMPANIES(F&LC、大阪府吹田市)は6月、ブリ養殖における遠隔自動給餌機システムの共同実証試験を本格的に開始した。
尾鷲市のいけすに池入れしたブリの中間魚1万4000尾を翌年1月まで養殖。データの取得と分析、ブリの品質評価を行う。川上から川下まで一気通貫の実証実験により、持続可能な養殖業の実現と水産経営モデルの創出を目指す。
ヤンマーHDは遠隔自動給餌システムの開発と運用の他、実証データの取得と分析を担う。尾鷲物産は養殖場の提供とブリの育成、実施作業の技術支援・評価を行う。F&LCは同社基準により養殖ブリの品質を評価する。
実証試験に使用する遠隔自動給餌システムは、農業機械などで使われる遠隔地コントロール可能な遠隔操縦技術を活用した。人間工学に基づいた設計で、複数のいけすの状態をひと目で確認できるインターフェスを採用。効率的な複数いけすへの同時給餌が可能となった。
遠隔地から給餌の様子が確認できるため、従来よりも給餌の効率化、作業の低減が図れる。海水と餌との混合技術により、給餌時の餌の割れ欠けを低減。効率の良い給餌が可能となり、給餌効率の改善についても同社は期待する。
[みなと新聞2025年6月20日17時50分配信]
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/
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