
長崎県内沿岸漁業の核の一つ定置網漁業は、離島を中心に冬季から春季にかけブリやマダイ、ヒラマサ、ヤズなどが多く水揚げされる。近年は漁網改良で生産性が飛躍的に向上。漁業所得の向上と同時に従業員の処遇改善や雇用維持、新規雇用採用にも大きく貢献している。
草野正長崎県定置漁業協会会長(五島市、五島漁協組合長)は定置網漁業について「メンテナンス性に優れた漁具改良は経営安定化に直結する」と漁具改良の有用性を強調する。
県内離島の一つ対馬では定置網漁業を営む事業体が、漁具(漁網)を改良し水揚げを増やすことで経営を安定化させた例がある。同事業体は、既存の箱網の目合い11節(約30ミリ)を6節(約60ミリ)に拡大。これまでの目合いでは潮目合い拡大で潮流抵抗が減り海底との擦れが低減、網が大きく破れる確率も低下した。潮流が速いときにも安定した入網が見込まれるよう改善した。
また、対馬の別の事業体は、既存の表層定置網に加え底層定置網(底建網)を増設。表層の潮流で網の破損を低下させた。安定した入網が見込まれるようになった結果、従業員の処遇改善、新規雇用を図った例がある。表層定置網のみでは潮流が速い時は網成りの悪さで入網が減少、網が破損しやすいなど課題があったという。

五島列島では、福江島の事業体が定置網漁業の漁具(漁網)の網高の嵩(かさ)上げや箱網の容量拡大で入網数を増やす他、漁網の整備で補修作業日数を削減、漁業操業日数を増やし年間水揚量を増加、雇用増を図った例がある。
長崎県の定置網漁による水産物は、県内沿岸漁業の核として、今冬の水産物の中心となる見込み。
[みなと新聞2025年12月19日17時50分配信]
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