みなと新聞

【みなと新聞】世界初、タラの深層養殖 ノルウェー・オーデが出荷開始

2026.01.05

 ノルウェー大手マダラ養殖会社のオーデが通常より深い水層で養殖したマダラの出荷を始めている。世界初の取り組み。同社は今年初めから商業規模で完全浮沈式いけすシステムを採用し、海水温が低い深層での養殖を開始。「マダラ養殖の将来に向けた画期的な一歩」と説明している。

 同社はノルウェー西部にある養殖場において、世界大手養殖機器メーカーのアクバグループが提供した浮沈式いけすでマダラを養殖。自社工場で加工している。浮沈式いけすを採用することで成長成績や性成熟管理が向上。年間通してより冷たく安定した水層で養殖できるため、温度管理が改善し、生産環境も予測しやすくなった。

 「今回のクリスマスシーズンには、当社の養殖マダラがノルウェーや世界各地の食卓に並んでいる」と同社。オーデは現時点で深層マダラ養殖技術を採用する世界唯一の養殖業者だ。天然マダラは資源の減少を受けて供給面に不透明感が高まる中、浮沈式システムで養殖するマダラが供給安定化に貢献できるとみている。

 オーラ・クアルハイムCEOは「当社は革新的な技術と生物学的な専門知識を融合することが養殖における成功の鍵だと強く信じている。これまでの結果を受けて当社では現在、深層養殖システムの採用拡大を検討しており、さらなる拡大に向けて技術パートナーと協議している」と明らかにした。

 同社によると、”クリスマスコッド“は冬のホリデーシーズンにおけるノルウェーの伝統的な季節料理。長年にわたって沿岸で獲れる新鮮な天然マダラと結びついてきた。近年は資源の悪化や変動によって供給予測が年々難しくなっており、代替として安定した品質と供給が見込める養殖物への関心が増加。同国海洋研究所の最新リスク評価では、浮沈式養殖をマダラ養殖における有望な技術として取り上げているという。

[みなと新聞2025年12月23日17時50分配信]
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/

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