世界で海藻需要が拡大し、生産と市場の双方で成長が続いている。複数の民間調査によると、世界の海藻市場規模は2023年に80億ドル台後半から90億ドル台と推計され、30年代初めには120億~170億ドル規模へ拡大する見通しだ。世界銀行は23年の報告書で、世界の10の海藻振興市場が30年までに118億ドルに成長すると予測した。
生産面でも増勢は鮮明だ。国連食糧農業機関(FAO)によると、世界の海藻生産量は21年に3630万トンと、01年の1180万トンから約3倍に増加した。総生産量の大半を養殖が占め、50カ国以上で取り組みが広がるなど、養殖主導での拡大が続く。

一方、日本では減産傾向がみられる。農林水産省の漁業・養殖業生産統計によると、24年の国内海藻生産量は前年比10%減の26万9000トン。ワカメは20%減の3万9700トン、コンブ類は7%減の2万4000トンと落ち込みが目立つ。
ただ、主力のモズクは動きが異なる。沖縄県もずく養殖業振興協議会によると、25年漁期(25年12月~26年7月)の会員生産量は2万2884トンと過去最高水準を記録し、前年の不漁から一転して回復基調を示した。
世界では養殖拡大と用途の多様化が進み、食品用途に加え、増粘剤原料やバイオ素材など非食品分野での利用も広がる。日本は生産減少が続く中、成長市場を取り込めるか、供給力の立て直しと産業構造の転換が問われている。
[みなと新聞2026年4月23日17時50分配信]
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/
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