
【宮城】宮城県産養殖ギンザケの今期(3~7月)水揚げが、ほぼ終了した。シーズン累計水揚量(速報値)は21日時点で1万4900トン。目標に掲げる1万5000トンを目前に捉える。平均単価はキロ786円と東日本大震災以降、2番目に高い水準。水揚げは今月末まで続く見通しで、JFみやぎ担当者は「今期は1尾2キロ以上に向く需要が予想以上に強かった」と振り返る。
集計がまとまっている10日までの累計水揚量は、前年同期比7%減の1万2300トン。1尾2・5~3キロと冷凍製品向けに需要の高い大型サイズが主体だった。平均単価はキロ783円。記録的高値が続いた前期を6%下回るものの、円安に伴う輸入サケ・マス類の価格上昇や冷凍在庫の不足感を反映し、例年比では依然として高相場を維持した。

正式な成長倍率はまだ出ていないが、JFみやぎは「今期は産地ごとにばらつきが大きそう」と指摘。1~3月に発生した近年まれにみる水温低下で摂餌のペースに開きが出たため。浜によっては10倍未満~14倍と差があるもようで、当初計画である11・5倍からの振れ幅に注目される。
高値維持の主な要因は、1尾2キロ以上のサイズ帯が例年ほど価格を下げなかったため。前期は累計1万5300トンに達する好成績を収めたが、2キロ以上のサイズは供給をさらに上回る需要に押され順調に在庫を消化。今期も強い引き合いでの取引が続き、5月の大型連休明け以降の下落幅を小さくした。
JFみやぎは「シーズン序盤は成長の鈍化など不安材料もあったが、ほぼ計画通りの生産実績に着地できそう」と胸をなで下ろす。一方で「今夏の暑さで、来期導入する中間種苗には既に成育不良などの被害が出ていると聞く。飼料価格の高騰も心配される。来期以降も安定した生産を維持できるよう努めたい」と力を込める。
[みなと新聞2026年7月22日17時50分配信]
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