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【魚と人のおはなし/漁船編(4)】 漁船に乗る?!知床半島の先端に行く?! スマート水産業?! 〜漁船編 第4部:未来を見据え、どう変わるのか!!〜

2022.06.03

 

漁船編 最終回!!第4部開幕!!

みなさん、おはようございます。こんにちは。こんばんは。
増元理名です。マシェリーです。

長々と綴ってまいりました「魚と人のおはなし/漁船編」ですが、ついに最終回がやってまいりました。
記念すべき第1回目では、スマート水産業って一体何なのか?私達の思いや取り組みを。
ウキウキ第2回目では、想像よりもメカニックであった漁船に乗せていただき、心踊り。
ウホウホ第3回目では、知床半島の先端に足を踏み入れ、漁業者さんの仕事・雄大な自然を目の当たりにし、心揺れました。
(クリックすると各回に飛びます?)

さて、最終回。

ここまで行ってきたことが、どのように活きていくのか。
みんなで描く未来は、どのようなものか。

ブイを設置したらどうなるって?!
お疲れモードの漁業者さん、もうひと踏ん張り!!
漁協職員の鋭い目?!

お伝えしてまいりたいと思います!!!!?
最後まで何卒お付き合いしていただけますと、とっても嬉しいです。

(表現の都合上、以下の文章では「です・ます調」ではなくなります。ご了承ください。)

?知床半島の先端に背を向けて・・・

知床半島先端にある漁港を出発。ぶーーーん、とそのまま帰港するのかと思いきや、違う漁船と合流して漁網を回収していた。
(回収というのか、なんというか、詳しくは分かっていないけど)

そりゃ一度の出航で出来ることはやりたいし、どんな仕事でも効率良く進めたいよなと思った。
私は、船室から熱い眼差しで見ていただけですが、なんだか力が入ってしまって、漁業者さん・漁協職員さんが漁網を持ち上げる時に、心の中で「よっこいしょ!」とか言ってしまった?
こう改めて見ると、想像していたよりも海面が近い。

潮の流れが速く、海水も冷たいであろう場所で網を設置するのは、なかなか過酷だなと思った。この辺の漁場は、どういった経緯があって使用するようになったのだろう。漁場もどのようにして決めるのだろうか。
日々魚をもぐもぐ食べているけど、知らないことがたくさんあることに改めて気が付いた?

岩礁も気にしないといけなさそうだ。気をつけなければいけないことは数えきれないだろうな。どこまで経験から培われた感覚で仕事をされているのか、目には見えないけれど。そりゃ疲労具合はパワーアップするだろうなと思う。
私だったら、家に帰った時にはもう泥のように眠りそう。もはや泥になる。(いやどういうこと?)

特に体力と時間を使うこの海域で、どのようにしたら負担を減らせるだろうか?
この作業には、一緒に乗船していた漁協職員さんも手伝っていた。
そして、漁協職員さんと漁業者さんの信頼関係が見えた。信頼関係を築くって簡単なことではないですよね。
築くと気付く・・・うあ〜ギャグが言いたい!閃かない!くぅ〜〜ッ!!

網を設置している最中なのかしら。網ってどうやって設置するのだろう?
そうは言っても、どの程度の網なのか、どの魚の種類を対象としているのか、地域ごとの特徴であったり、それぞれ違いがあるのかなぁと思うのだけど。
知床半島のあたりでは、大きい漁船と小さい漁船で、よっこいしょ!と設置しているところは見かけたことがある。(「よっこいしょ」乱用説。いや、もはや口癖。)

(=ω=)風を顔面で受け止める

船ならではのスピードと目の前に広がる大自然。

イルカとか生き物を探しながら当たる風が気持ちよかった。
(※法に触れる悪いことはしてません)
(※恥ずかしいので目隠しさせてくださいね)
(なんだか・・・全身真っ黒なせいか、一体胴体どうなってんだい(韻))

お疲れの様子で、眠そうにしている漁業者さんもいました?
船室のベストポジションに居座りすぎたかもしれません。皆様お疲れのところ、ごめんなさい。しかし、行き以上に海の豊かさを感じることができました。ありがとうございました。

もしかしたら二度と感じることが出来ないかもしれない風。ぶおぉぉぉん。

(・o・)ラブリーカラーな船だな?

ラブリーな色の船が見えた。
遊漁船かな?(何船か見分けられるほどの視力と知識が私には足りない)
遊漁船というのは、法律にきちんと則った方法で、魚など水産動植物を採捕する事業を行うときに使われる船。釣りも当てはまりますね。

この距離だと、さすがによく見えない。

釣り・・・私も一度は海で釣りをしてみたい。
私の唯一の釣り経験は、祖父と釣り堀でニジマスを釣ったこと。慣れなくて、そりゃもう時間がかかってね。苦戦した最後には、とんでもなくデカいニジマスを釣ってしまってね。「こーんなデカいの!結局高くついちゃったな〜アハハ」なんて祖父母が話していた。
・・・それは置いておいて。

知床半島を理解して、魚思いに・自然思いに・そして安全に過ごしてくれたら良いなとぼんやり思った。

(._.)帰港。今後にどう繋がる?

そんなこんなでたくさんの船が見えてきた。帰港です。
お仕事している中、乗船させてくださった漁業者の方々は「ありがとうございました」と仰っていた。いやいやお礼を言うのはこっちの方なのです。優しい・・・。そして心の余裕を感じた。かっこいい。

帰りの方が、土嚢を降ろした分、約6km/hほど速かったらしい。(とっても重かったのねぇ)
船内は疲れた・・・の空気が漂っていたので、正直あまり速さを感じることはできなかった。積載物によって速さがこんなにも変わるということは、燃料消費量にも関係するだろうな。そんな簡単な話ではないと思うけど、漁船に積載するものの重さに関して、正直あまり深く考えられていなかったことに気付く私。とても勉強になりました✍

行って帰って来て、結構な所要時間だった。4時間くらいかかっただろうか。
この往復には、概ね200ℓのドラム缶1本分の燃料を使用するそうだ。
この数字に対して「多い/少ない」は、個人の価値観によるだろうけど、私には「多いな!」と思った。
漁期の間、その200ℓを繰り返すことになれば、それだけ金額も大きくなるだろう?

ブイを必要とされる場所に設置することで、安全性が高まり、効率性も上がり、モチベーションも変わるのではないかしら。

漁船に関わらず、観光船クルーズや遊漁船にも助けとなるのではないかしら。
漁業者さんに聞いた話だけでなく、「これ以上行けませんでした」といったSNSの投稿を見ることもある。

根本的な方法では無いかもしれないが、「出来ることから少しずつ」は大切なことなのではないかしら、とペーペーながら感じました。
結果的に、街にとってもプラスに繋がりそうだなぁ。

ブイによる観測結果が出航判断の手助けになったということや、このスマート水産推進基盤構築委託事業が、何か判断の一つになれば良いな。なんてな。

?帰り道で目撃した眼光

出航した港から、漁業協同組合の事務所へ。それぞれの思いを一緒に乗せ、車で戻る?

帰りの車内では、漁協職員さんが仕事の話をしていた。
漁業者さんの仕事の時間帯は、私がすやすやと寝ているときから始まるのを改めて知り、大変だなぁ・・・すごいなぁ・・・と思いましたが、
その漁業者さんを支える漁協職員さんも、当然ながら職員さんの仕事があって、これもまたすごいなぁと思った瞬間でした。

仕事の話をしている最中、一人の漁協職員さんの目が光った。
海を見ながら「あれ・・・」とポツリつぶやく。
何がどうなのか明確には分からないが、重みのある言葉に感じた。

漁業者さんと一緒に、海を守り・管理していく漁協職員さん。
綺麗な海を見て、「海は広いな大きいな〜♪」なんぞ陽気に歌っていては、務まらない。(そう、私のように)
優しい眼差しから鋭い眼光まで、幅広い表情と職務を伺うことができました。
ありがとうございました。

?それからブイは・・・

そんなこんなで、初めて漁船に乗せていただき、知床半島の先端まで行き、たくさんのことを学ばせていただきながら帰ってまいりました。

それから、あんなことや、こんなことがありまして・・・
なんと、実証検証の期間、無事にブイを設置することができました。現在は、スマート水産業推進基盤構築委託事業は終了し、漁業協同組合さんによる自主運営に向けて、準備中となっております。

ブイを設置するのも、やはり簡単なことではなく、メンテナンスが必要ですし、電池切れがあったり・・・プロフェッショナルな皆さんの力を合わせることで出来ることです。
そのため、365日設置することは現実的には難しく、漁の期間に設置するなど調整をしています。

なーんてことも、私は知らなかったわけですが
この仕事を通して、水産従事者の皆さんをはじめ、たくさんの方に教えていただき、頭を抱えて考えて、閃いたり、やっぱり頭を抱えたりしながら、勉強しております。

海は、本当に分からないことばかり。
たくさんの方々に対して、ありがとうございますが止まらない日々です。

??あとがき??

この仕事を通して、
「今よりも、もっともっと良い未来」に向かい、
たっくさんの方が、それぞれの思いを持ち、それぞれの良いと思う形を模索しながら、様々な方法でアプローチをされていることを、体感しています。

アウトドアという業界で、人と自然を想いながら仕事をしていた私が
[水産業×IT]な仕事へと変わり、
右も左も前も後ろもわからなかった中で感じたことは
「みんな、より良くしようと向かっているけれど、そのそれぞれが混じり合うことが難しい」ということでした。

では、私なりに出来ることは何だろう?
「これからもずっと、豊かな海と笑顔を、まもり・つくり・つなげる」ためには?
そう考え、長きに渡って、この漁船編ができあがりました。

漁船編はこれにて終わりとなりますが、
今後は、違う内容にて
引き続き「魚と人のおはなし」をお届けしていけたらと思っております!!!

これからも!
何卒!!
お読みいただけたら!!!
泣いて喜びます!!!!

引き続き・・・
よろしくお願いしまァァァァァァァァァァァァァーーーす!!!!!!!

次回の「魚と人のおはなし」をお楽しみに!!!!!!!!
うふふふふふ!!!?✨

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