【札幌】北海道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場(恵庭市)は27日の道連合海区漁業調整委員会で、今年の秋サケ来遊数(沿岸漁獲と河川捕獲の合計)を、前年実績比10・1%増の2052万尾との予測値を公表した。予測どおりならば2018年以来、4年ぶりに2000万尾台を回復する。
21年の来遊数は前年比2%増の1863万尾。予測値(1677万尾)の11%増。ただ知床半島付近の沿岸高水温や赤潮発生により、来遊に地域的な偏りが生じ、予測を大きく下回る地区もあった。道漁連集計の漁獲量は前年比4%増の4万7800トンで、3年連続で5万トンを下回った。
昨年の年齢別来遊数は、4年魚(17年生まれ)が1044万尾で平成以降で3番目に少ない。5年魚(16年生まれ)も511万尾と平成以降3番目に少なかった。一方、3年魚(18年生まれ)は296万尾と平成以降の平均値を19%上回った。
予測は前年3年魚の来遊数から今年の4年魚、前年4年魚から今年の5年魚の来遊数を推定するシブリング法が基本。ただ近年、急速な成熟年齢の若齢化が進み、予測精度が低下していることから、「21年から過去に回帰したサケのデータのうち、成熟年齢が高かった時代のものを使わず、最近の若齢年級のデータだけで分析を行い、予測値を算出した」(同水試さけます資源部)。
全道5海区のうち、オホーツクを除く4海区で前年来遊数を上回ると予測された。海区別の予測値は次のとおり。
オホーツク1007万3000尾(前年比11・4%減)▽根室218万2000尾(10・2%増)▽えりも以東184万1000尾(64・3%増)▽えりも以西183万5000尾(2・3倍)▽日本海458万9000尾(37・3%増)
[みなと新聞2022年6月28日18時20分配信]
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/
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