【山口】漁師が前浜の未利用魚を加工して販売―。「漁師の魚屋KaRaLi」(山口県宇部市市、吉井秀文社長)は、県による2013年度「山口の水産力再生支援事業」の採択を受けて事業を開始、主に、地元の飲食店や個人客を対象に注文販売を行っている。
吉井社長はもともと家業が漁師。県漁協床波支店に所属し、小型底引網漁業船「第三菊信丸」でマダイやスズキを獲っている。夏はハモやエビ類に切り替えるなどしているが、魚価の低迷などで苦戦が続く。近隣の浜の様子はどこも同じで、漁で網にかかる未利用魚などの有効活用も課題となっていた。そこで、吉井さんが加工工場を整備しそれらの魚を買い取って、加工した商品を販売するなどして地元漁業の活性化に挑んでいる。
メゴチやブトエビは頭を取り除いて処理したものを居酒屋へ供給しており、受注は順調に続いている。飲食店勤務の経験を持つ吉井社長は、YouTubeを見て寿司職人の調理法を学んで商品作りに反映するなどの工夫も。近隣県の繁盛店への食べ歩きも重ねており、「自分がおいしいと思うものをお客さんに売りたい」と意欲を示す。昨年からは、インターネット販売を行う業者へも卸し始め、旬の刺身用サクのセットが好評。吉井社長は「コロナ禍で常連客も増えている」と手応えを感じている。
問い合わせは吉井社長((電)080・1646・6532)へ。
[みなと新聞2022年3月7日18時20分配信]
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/
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