みなと新聞

【みなと新聞】「鹿児島県漁協」が発足 4月 県内29漁協広域合併

2026.04.01

 【鹿児島】鹿児島県で4月1日、県内29単位漁協(JF)が広域合併した「鹿児島県漁業協同組合」(鹿児島市、市田恵八朗組合長)が誕生する。合併による組織の集約化により、「持続可能で、力強い漁業の実現」に向けて経営基盤の強化、販売・流通の改革を図る。

 今回、合併するJFは県内離島を含めた41沿海地区JFのうち、29JF。代表は現在、JF枕崎市の組合長を務める市田氏が鹿児島県漁連会長と兼任する。本所は県漁連内(鹿児島市)に設置。合併後の事業規模は出資金18億5000万円、正・准組合員7340人、購買事業供給高61億7811万円、販売事業取扱高391億3626万円の大規模な単位漁協が誕生する。県漁連の包括承継については、新組合設立同日から6カ月以内を目安に作業を進める。

 合併に伴い、現JFは支所へと改変。各支所の事業は基本的に支所別の独立採算制で、各JFの施設や資材関連の窓口は各支所がこれまで通り担うこととなる。

20年余りの合併構想結実

 県内JFの合併構想は20年以上前にあった「一県一漁協設立構想」に端を発する。その後、同構想は2007年設置の「鹿児島県一漁協合併推進協議会」で協議を重ねたものの、組合員の減少や高齢化、職員の働き手不足、後継者問題、水揚げ減少に伴う経営基盤の脆弱(ぜいじゃく)化などから、早期合併を推進する小規模JFと、合併慎重論の大規模JFの意見があった。

 これにより2段階制の合併構想が発足。20年4月1日に、飛び地の6JFが合併した1段階目の「鹿児島県漁業協同組合」が設立された。

 その後、「20年余り続いてきた推進活動の最終段階」として、24年から県漁連の市田会長同行による全JFへの浜回りによる新設JFへの参加呼び掛けがスタートした。

 加えて各JFの職員代表による実務者協議や各JFの組合長で構成された推進協議会での協議の結果、25年11月に県内各JFで臨時総会を開催。合併参加を決議した29JFで構成した「鹿児島県漁業協同組合設立委員会」が同月21日に発足し、1段階目の合併JFを含めた29JFの「鹿児島県漁業協同組合」設立となった。

 今回の合併により、同JFは漁業を取り巻く環境の変化に対応。組合員の力を結集し、さらに役割・責任を果たす組織となる。

 ▼鹿児島県漁業協同組合本所=鹿児島市城南町37の2、(電)099・225・0611

[みなと新聞2026年3月30日17時50分配信]
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/

モバイルサービスを漁具の一つに

+reC. (プラスレック)がよくわかる
資料を無料でお配りしています

資料ダウンロード

solution image
おすすめ記事